感染症対策と学習効果
生徒・保護者の皆さんの協力のお陰か、感染症対策が万全だったのか、それともただ運が良かったのか、とにかくウチの教室では集団感染となるような事態は起こりませんでした。
しかし、この2年以上もの間は学習成果(検定結果・大会成績)で比較すると、私がバリバリやっていた頃の「さとう珠算塾」を越えられるような成果を出せたと言えない状況です。
感染症対策と学習成果、この2つは天秤の関係にあるのでしょうか。リスクを取らないとリターンは得られない、そんな投資原則と同じように捉えていいのかどうかは若干疑問が残ります。
エースでは、コロナになってから週に2時間しか学習できないという制限を設けて運営してきました。今年度になり週3コース・フリーコース・延長学習等、学習機会を拡大できるような規則にしましたが、馴染んでしまった生活習慣を変えるのは難しいようで、あまり活用されていないのが現状です。
検定試験に関しても、去年の下半期の新入生から検定料込のコースにして全てコチラで管理する方法に切り替えましたが、正直うまく機能しているかと問われれば、まだ不十分であると言わざるを得ない状況だと思います。
コロナになってから「家庭学習は必須」として協力をお願いしていますが、きちんと取り組んでいただいている家庭は多くありませんし、宿題量が0なんて子も珍しくありません。
しかし、それもこれも、私の仕組み作りが良くなかった結果と言えます。
皆様にこれまでの運営方法の失敗をお詫びいたします。
大変申し訳ありませんでした。
急ぎ、対応策を検討中です。
現在の状況
まず、大前提として「エースは早期の段位合格を目指す教室」であることを再度明言しておきます。
そして、「暗算力の養成に力を入れている」教室でもあります。
前回も書きましたが、エースとしては現在のところ14名の段位合格者を輩出しています。
さとう珠算塾と他塾からの転塾生を除くと実質12名です。
目標としては生徒数から算出すると毎年5~10名は新規の段位合格者を出し、在籍者の半数近くが有段者となることをイメージしていますので、まだまだかけ離れた状態だと言えるでしょう。
他塾と合同で行っている「アバカスサーキットのランキング」をご覧になっている方は、エースの生徒が強いな、優秀な子が多いな、という印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、教室の目標としてはもっともっと高いところを見ています。
学年別のランキングは全部門半数以上を占めたいところですし、そこに表示されている「暗算力」欄は全員が段位であってもらいとも思っています。しかし、そこまで圧倒的な差を生み出すにはまだまだ時間がかかりそうです。
(実際に、全国規模で行っているスピード競技の成績を見れば、エースはまだまだ上位レベルではないことを確認できると思います)
教室としての目標がただの絵空事で終わってしまうか、それとも今後たくさんの生徒たちが大輪の花を咲かせてくれるのか、これからどうするかが大事ですね。
今後の対応
今後の対応を考える上で、まずは問題点をまとめておきたいと思います。
・家庭学習量は個人差が大きく、子どもと保護者の負担も大きい
(宿題量が週あたり1時間を超える生徒は多くて1/3程度)
・練習は最低でも週に3時間程度必要だが、ほとんどの生徒が足りていない
(ほとんどの生徒は教室で週に2時間練習するので、宿題量の比率と同じく1/3程度しか到達できていない)
・教室の方針として検定のタイミングを3ヶ月に1度(1ヶ月目:練習、2ヶ月目:プレテスト、3ヶ月目:検定、のサイクル)と設定しているため、好きなタイミングで受験できていない
(原則として毎月受験はできるが、塾から案内がこないので申込しづらい)
・今現在も人数制限を行っているため、好きな時間に通えない場合があるし、振替時の予約作業が面倒
・学習効果が最も高い土曜日午前の練習者が少ない
まだまだ出てきそうですが、とにかく再考の余地がありそうです。
そして、教室としては維持運営していく上で必要経費の面でも考えなくてはならない時期にはきています。光熱費をはじめあらゆる物の価格が上昇しており、出版社からも10月から教材費の値段を改定する旨の連絡を受けています。ちょうど一年前にフラッシュ暗算の検定料が改定になるなど検定料込コースの事もあって、今の段階で採算はギリギリのところですから、総合的に勘案して対策を打ち出さなくてはいけません。
しかしながら、現在習っていただいている方に対しては、今年度中は月謝の改定等の強制的な負担を強いることはいたしません。
ただし、下半期から教材の使い方やポイント付与(及びカード配布)の仕方等については若干のルール変更を行う予定でしたので、また改めてお知らせします。
1つ発表していることに関しては、夏休み期間中は登録の時間以外に来てもOKとしています。(例えば2部の生徒が1部にくる等)
席数は増やしますし、今更ですが席の仕切り板も購入しました。
もしこの実験がうまくいけば、下半期から制限を緩めることもできるかもしれません。
(通塾制限の撤廃・予約制度の廃止・土曜日の授業・基本的に宿題なし等)
次回8/1号の際に途中経過を報告できればと思っています。
「南風」の代わりに
塾報を発行しなくなってどのくらい経つでしょう。
カバンの中でゴチャゴチャに丸められていたり、数ヶ月放置されていたり、そんな状態を良く目にしていたので、今は確実に届くLINEでの連絡に切り替えましたが、プラスの面とマイナスの面のどちらが大きかったでしょうか。
塾報「南風」では、自分なりの情熱を伝えようと一生懸命書いていた記憶がありますが、ご批判をいただくこともあり、だんだんと差し障りのない内容に変化していったようにも思います。
当時は多少の間違った見解でも、どんな中途半端な進捗であったとしても、時にはただのおふざけ内容に終始したとしても、いろんなことを書き込んでいたものです。
先日、保護者からいただいたお手紙を整理していたのですが、「南風のファンでした。転勤で引っ越すことになりましたが、読めなくなるのが本当に残念です」というありがたいメッセージを見つけました。
やはり、指導者の考えを保護者に伝えることは大事だな、どんな手段でもいいから発信していった方がいいんだな、と感じたので15日号に合わせてたまにはブログも書いてみました。
生徒も保護者も、私と考えが合わないのであれば新しい教室を選ぶ権利があるし、反対にこちら側が情報を与えなければ判断してもらうこともできないでしょう。そして私の考えに賛同していただけるのであれば精一杯尽くしていきたいですし、向いている方向が一緒であれば協力もしていただけるというものです。
今後はできるだけエース通信に合わせて更新していこうと思います!