生徒用

短期間で技術を習得するための2択

家でやるか 教室でやるか

そろばんを上達させるための練習時間はどのくらいだと思いますか?

結論からいえば、ズバリ週に4時間です。能力が高い人でも3時間程度は必要でしょうか。

ではどの程度の上達スピードが適切かといえば、3年で段位を基準にしてください。

段位合格まで400~500時間の練習が必要と言われています

普通は小学校6年間で1級、できれば段位、が目標となるでしょう。

しかし、うちの教室に通っているからには期間を半分程度に目標設定してください。

ここで1つハッキリさせておきます。そろばん自体は難しくありません

そろばんの計算方法はとても単純です。

そろばんは他のスポーツや学問よりも個人差が出づらいという特徴があります。なぜなら単純だから。

つまりたくさんやればやっただけ上手くなる

素直で努力家の人が報われる習い事なんです。

多少の能力差なんてすぐに埋まるし追い越せます。

そろばんの良さは、幼児でも大人でも、勉強ができる子もできない子も、運動神経がある子もない子も、誰でも技術を習得できるってことなんです。

ただ、ちょっと飽きやすいので工夫は必要になってきます。

そこで大事な問題はどこでどの程度練習するかということだけです。

そう、週に4時間の練習を家でやるか、教室でやるか、それだけで決めてください。

家でやる

知っておくべきリスク

習い事がたくさんある。教室が遠くて通いづらい。そろばんだけに時間を使えない。理由はなんでもいいですが、とにかく家でそろばんをやると決めた場合のリスクは知っておいて損はないでしょう。逆に言えば、これさえ克服すれば自主学習だけでなんとかなってしまう訳です。

リスク① 刺激がない

教室であれば先生や友達の視線があるのでダラダラできませんが、競い合ったり目標にしたりする対象がいないとモチベーションが保てません。

リスク② 親が指導する難しさ

近い関係であればあるほど感情的になったり、逆に甘くなりずぎてしまったり、適切な距離感で指導できないことが多くあります。そろばんの先生のお子さんですらうまく指導できずに他所に習いに行かせた、なんて話はよく聞きますし、特に教育関係者でなければ教えすぎないように気を付けること(超重要!)は思いのほか難しいのではないかと思います。

リスク③ 継続できない

教室であれば雨が降っても猛暑であっても疲れがMaxであっても開いていますので、そこに行きさえすればそれなりの練習をこなせます。しかし自宅であれば、親がいない、宿題が終わっていない、誰かが遊びに来た、特番の放送がある、マンガの発売日だった、1回サボったらやる気が起きない、やたらと眠い、などなど、突発的な要因に左右されて決められた練習をこなせない可能性が高いです。子どもだけで継続できない場合は親が干渉して管理してあげる必要がありますが、1ヶ月・2ヶ月と経っていくとどうしても緩くなってしまうもの。高い成果を出すには長期で考える必要があるため、子どもはもちろん親も相当なパワーを必要とします。

リスク④ 結局は遠回り

家庭学習が多い子の特徴として、姿勢が悪い、弾きが雑、間違いが多い、暗算ができない、などが挙げられます。姿勢が悪いのと弾きが雑なのは注意される機会が少ないまま習慣化してしまうこと、間違いが多いのは自己採点による誤魔化しできちんと理解しないままやってしまっていること、暗算ができないのは家庭で適切な指導をするのが難しいこと、が主な理由だと思いますが、結局は元に戻されて指導し直すことになるので、結果として無駄が多かったということになりかねません。

リスク⑤ 何をやっていいか分からない

学習を進めていくと誰でも1度や2度は壁にぶつかります。教室であれば補助教材や他のプリントに取り組ませたり、子ども同士で刺激し合っていつの間にか乗り越えられたりするものですが、家庭だとこのままでいいのか迷う場面は意外に多いのではないと思います。しかし親が迷ってしまっては子供も迷います。事あるごとに相談できる相手を見つけておきたいものです。自分だけの情報収集では限界があります。周りを上手に使って導いてあげてください。

毎日30分

上記のリスクを理解した上で、家だけで上達するための練習量はどの程度かといえば、4時間=240分÷7日≒30分です。

毎日30分やれば週に4時間やったことになり、集中力が保てる時間や復習のタイミングを考えれば家庭学習においてこれ以上の方法はないでしょう。

大きな成果を上げる最大の手段は毎日の習慣にしてしまうことです。

歯を磨く。お風呂に入る。宿題をやる。そろばんを弾く。

毎日同じことの繰り返し。今日も同じ。明日も同じ。コツコツ繰り返す。

効果を最大限に高めるために重要なことは鬼の継続だた1つ。

教室でやる

毎日宿題や習い事で忙しい。たまには友達と遊んだりゲームだってやりたい。だから教室だけで練習しよう!と思う人の場合をみていきましょう。

①週に4回教室に通っている人は…大丈夫です。週4にした選択が素晴らしい。風邪をひかないようにだけ気を付けて、そのまま継続してください。きっと数年後には素晴らしい能力を身に付けていることでしょう。

②週に3回教室に通っている人もまぁ大丈夫でしょう。自分で上達を感じ取れるほど順調にすくすく成長していきます。ただし、細かい作業や数字が苦手な子はちょっとだけ+αの練習が必要かもしれません。

③週に2回教室に通っている人は…ちょっと心配ですね。これがそろばん教室に通うペースの標準だと思っている人も多いでしょうが、これだけでは正直足りていません。普通に練習不足のレベルです。2コマ×週2回であれば(長時間練習で集中力が切れると想定しても)なんとかなるでしょうが、実践できる人は多くないかもしれません。

④週に1回教室に通っている人は…たぶんダメです。早々に辞めていくでしょう。そろばん学習で身に付くレベルが『こんなもんなら意味ないな』と勘違いしてしまう可能性大です。何かを覚えるためには復習までの期間を短くすることが重要です。習ったことを1週間後に全て忘れてしまうのは頭が悪かったりそろばんが向いていない訳ではありません。週に1回ならば覚えられない、身に付かない、は至極普通の状態です。単に学習系の習い事の通い方を間違えているだけですから教室だけで練習を済ませる方針を早々に見直しましょう。週に1度の通塾だけなら独学で毎日10分やる方が幸せになれます。

両方でやる

結局はこれが一番です。

というか、ウチの教室に通っている生徒であればこれ一択です。

『短期間で技術を習得するための2択』と言っておきながら1択(; ・`д・´)

そう、コロナ対策で全生徒週に2コマと決めてしまった以上、家庭学習必須なのです。

決して週に2コマで十分だという意味ではありません。

 

ゆっくりマイペースに上達できれば十分という人はそれでも構いません。

でも、決して子どもは楽しくならないのでご注意ください。

何かをやるとポイントがもらえたり、友達に会えたり、日々のノルマをこなせた達成感で満足しているように錯覚しているだけです。

 

本当に上達できている時は、自分の可能性にワクワクして胸がときめくものです。

そして苦しい時間を乗り越えた時の大きな喜びを記憶し、再び実感するために己の努力を信じて突き進むことができます。

1分は6時間であることを知る

皆さんはこの1年間でメチャメチャ集中して取り組めたことはありますか。人に自慢できたり、他人が真似できないほどのことを成し遂げたことが何かありますか?

例えば、24時間テレビのマラソンを自分がやって完走できたら凄いですよね。

24時間走り続けるなんて無理!!と思うかもしれませんが、実は結果だけ見れば同じようなことを皆さんもできてしまいます。

今日、とりあえず4分走る。明日も4分だけ走る。そして1週間続けてみる。次の週もやってみる。毎日毎日やってみる。

これを1年間やりきったとすると、なんと24時間走ったことになります。

24時間テレビは1年に1回。つまり1年間で24時間分走っている。一緒ですね。

そう、毎日コツコツ続けることはものすごく価値があることなんです。

たった1日1分だとしても、1年間で6時間もの大きな時間になります。

 

だから1年で1度くらい凄い事をやろうなんて考えなくていいんです。それと同じくらい凄い事が今日からできちゃいます。

毎日4分やれたら24時間(1日)超集中状態で1つの事に取り組んだのと一緒。さぁ、まずは今日の4分間。よーい、はじめっ!

具体的に

教室2時間 家で2時間

教室は週に2回通うとした場合、家で2時間の練習が必要です。

そう、必要なんです。これまで、した方がいい、とか、できればやってね、といった曖昧な表現をしていたところもありましたが、ここで方針転換です。家での練習は必要です※救済策もあります。それは下記にて

2時間=120分÷7≒17分。つまり毎日15分~20分程度取り組んでください

  • 初歩学習ならスマッシュの宿題ページを1ページやれば10分程度でしょうか。飛ばしたところややっていない部分も数問だけ挑戦するとちょうどいいくらいでしょう。
  • 中級者以上ならアバカスサーキットを5分×3。直しができれば尚よし。
  • 珠算練習なら7分×2で採点・直しで20分程度でしょう。
  • 暗算練習なら3分×3で採点・直し・穴埋めで20分といったところでしょう。

毎日やるにはちょっともの足りないくらいがいいでしょう。お腹いっぱいになるくらいやり込んでしまうと、次もやろうというモチベーションに繋がりません。まずは気持ちを前向きにするために無理は禁物です。

習慣化することが大切なので、指慣らしやトレーニングを重点的に時間をかけてやっておわり!という日があってもいいかもしれませんね。

教室だけで完結(ACEだからこその救済策)

そうはいっても、いろいろな要因で家庭学習はムリ!という人もいることでしょう。

でも大丈夫、安心してください。

ACEでは隔週土曜日に2時間半の特別練習を行っています。これに参加すればだいたい1週当たり3時間やったことになります。

しかしこの練習量で足りる人と足りない人がいるので、全員大丈夫とはいえないかもしれません。

でもでもやっぱり大丈夫、安心してください。

ACEでは隔週日曜日にも2時間半の特別練習(こっちは有料)を行っています。これにも参加すれば1週当たり4時間半やったことになります。

そろばん学習に適した十分な練習量ですね。

いろいろな方法の中でできることからやっていきましょう。

まとめ

家でやるか、教室でやるか、結局はどちらかで十分な練習時間を確保しなくてはいけません。

子どもたちが楽しんで上達できる目安は週に4時間だと書きました。

それ以下だと苦しい時間が多くなるし、それ以上たと負担が大きくなります。

宿題をやらないことがラクなのではなく、宿題をやった方がラクに進めるのです。

そろばん学習はかけた時間数に応じて結果も比例します。構造がシンプルな分、その効果もシンプルで分かりやすい傾向になる訳です。

行くべき方角さえ認識できていれば、あとはひたすら前に進むのみ。

 

ウチに通う生徒たちは、毎日15分の家庭学習か、土曜特訓に参加するかの2択です。

さて、どちらにしましょうか(・・?