検定試験にチャレンジ
今回はたくさんの方に検定試験の申込をしていただきました。生徒たちはいつもの練習でももうひと頑張りができており、うれしい限りです。
期限の設定は学習に非常に良い効果を生みます。大会にしろ、検定試験にしろ、いつまでにこの程度の力をつける、ということが求められますし、それに応えようと子ども達もいつも以上に熱心に取り組んでいます。
こういった学習姿勢の変化は、そろばんのように反復練習を主とする習い事には特に必要です。同じ事を繰り返しているばかりでは飽きるのは当たり前で、こちらでも工夫はしているものの、緊張感とモチベーションを保ち続けるのは難しいものがあります。
やるからには全員合格!の気持ちで指導していますが、残念ながらこのままでは届かないと思われる子も何人かいます。それでも確実に上達はしているので、合格という結果を出すまで粘り強く取り組んで欲しいと思っています。
上級や段位となると話は違いますが、私の実感では2回受ければほとんど合格する、という印象です。それは2~3ヶ月間は練習密度・効率が上がるからでしょう。
「失敗」というのは諦めてしまった途中結果でしかなく、「成功」というのは勝つまで止めないことです。勝つまでにやってくる途中の負けはただの経過です。結果にこだわりすぎず挑戦をやめないでいただきたいと思います。
また、確実に受かる5級より、不確かな4級を受けた方が上達は早いです。不合格を繰り返して、やっとの想いで合格を手にした子は、その後粘り強さと挑戦する勇気を手に入れます。
百聞は一見に如かず、といいますが、聞くよりも見るよりも、やはり自分自身の実践こそが一番影響を受けますし、それがその後に正しく判断する材料になります。
練習時間と成績はほぼ比例します。まだ間に合います。明日は2時間練習しましょう!
やれるならやった方が良いのが検定試験
保護者の経済的な理由で受験をしない選択をすることはあるかもしれません。しかし、指導者側が受験させないように持っていくメリットはほとんどないのでどんどん勧めていきましょう。
検定試験を受けることは(受験料のことを除けば)プラス要素しかありません。しかし取り組ませ方次第で伸び方が変わるので、上記のような内容をちょっとだけ気にしながら考えてみてください。
ちなみに令和元年現在のウチのやり方は、①プレテスト②検定③大会(アバカス)という3ヶ月毎の重点練習項目を設けて練習しています。
例えば、4月は検定問題を珠算・暗算・フラッシュとバランスよく練習してもらい、半ば過ぎくらいに教室内で独自テストを行った上で末頃に結果と検定案内を配ります。5月はその申し込み状況をみてから個々に練習内容を変え、20日~26日に検定を行います。6月は大会やアバカスサーキットなどの検定から離れた練習が中心です。
この3ヶ月毎のサイクルで1年間やっていくのですが、受験する級、時期等は保護者に決めていただいています。
上手に活用しよう
日珠連だと4ヶ月に1回、全珠連でも2ヶ月に1回しか受験のタイミングはありません。計算技能であれば毎月受験できますが、それぞれの検定の特徴というのがありますので、しっかりと見極めた上で上手に活用してください。
ウチでは11級以下が全珠連、10級以上が計算技能、3月の節目は全珠連、高段位までいった子の力試しに日珠連、という取り組ませ方になりました。
まだまだ良い方法を日々研究中ですので、特別な成果が上がれば報告したいと思います。