そろばん

他塾での修行から学ぶ

塾報からの転記シリーズ
 塾報は2005年くらいからお知らせ程度の簡単なものを書き始めたようです。ちゃんとした記事を書き始めるのは2008年になってからのようですが、それでも毎月欠かさず出しているのでネタはたくさんあります(1つ1つの文字数はそれほど多くはないです)が、古くなればなるほど自分の未熟さが浮き彫りになってくるので、見るに堪えなくなってきたらやめたいと思います。
 それでは2年前に半年間お世話になった教室のことを書いている内容です。

練習内容と効果について

先月から市内で有名なある強豪塾に修行に行かせていただいています。

そこでの練習内容をここで詳しく書くわけにはいかない(いわゆる企業秘密のようなものなので勝手に口外できない)ですが、私自身の確認の意味も込めて3つほどポイントを挙げてみたいと思いますので、今後の学習の取り組みの参考にしてください。

ただし、3級以上になるまでは単調な練習を続けている事を注記しておきます。

 

 

①低学年の子ほど顕著ですが、そろばんに来る前に遊んで体力が落ちているとそれに比例して練習の質も落ちます。遊ぶ前に来る、一度寝てから来る、などの工夫が必要です。

また土日に練習することは想像以上に効果があります。3~4時間集中的にやれると良いのですが、残念ながら当塾にはその環境がありません。祝日練習会や合同練習会等を活用すると良い結果が期待できます。

疲れていない時にどのくらい練習できるか

②同じ種類の問題を何度も解くことも必要ですが、飽きるし刺激がなくなるので、定期的に問題を変えると良いようです。

大会などのイベントに参加すると当然問題も変わりますし、同じ珠算検定でも全珠連と日商検定があります。アバカスサーキットやスピード競技のような徐々に難易度が増していく問題も良いでしょう。同じ種類の問題でも、7分で計る、終わるまで計る、5問毎に計る、などのバリエーションで対応できるかもしれません。

上達したらたくさんの種類の問題を解いてみる
③特に初歩学習者についてですが、完璧になったら次に進む、というような慎重な姿勢が成長を遅らせている可能性があります。実はここの教室では0点や10点の子が珍しくない、特殊な環境で練習をさせているのです。
 5級を満点取る子より、4級0点の子の方が偉い、という価値感です。ですから0点を取って恥ずかしい、という感覚ではなく、上の級を練習できることがすごいんだ、と思っています。
当塾の進級条件も少し緩くしてみようかと検討中です。
0点だろうとひとつ上の級に挑戦してみる

当時を振り返って

結果として現在まで上記のポイントを意識し続けて指導しています。

いろいろなことを真似してきましたが、2年経っても継続しているのはある意味「真理」とでもいうべき指導する上で重要な視点だったのかなぁとも思います。

お陰様で県内ではそこそこ良い成績を残せていますし、習っている生徒の平均値を比べたらかなり上位の方にいくだろうという自信をもって塾運営できています。さすがに全国レベルとまではいかないですが、たくさんの先生方から学ぶことで日々向上できていると感じていますし、素晴らしい先生方の近くにいるだけで自分の伸びしろが半端ない(どれほど未熟か痛感させられる)ことに気が付きます。

オリジナルの視点や方法で指導することも大事だと思いますが、まずは他教室の先生方に学び真似る、ことがスタートです。

大好きな先生がいるのであれば、ぜひ修行に行かれてはいかがですか?