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やらせない勇気

毎日同じわけがない
 我々大人は毎日ストレスを受けながら生活していますが、子どもだって学校や家庭でストレスを感じているのです。友達とケンカした、ちょっとしたミスをイジられた、好きな子にイヤな顔をされた、お腹が痛い、先生に怒られた、思わず鼻くそを食べてしまった、見られた、苦笑い、そりゃいろいろありますよ!よく失敗するのが子どもの特徴です(たくさん挑戦をしているということでもあります)。大人よりも落ち込むことが多いのです。
ダメな日もあるさ
 子どもたちはたくさんの刺激ある生活を午後の2時~3時までやってからそろばん教室に通ってきます。その日は体育でプールに入ったかもしれないし、嫌な教科が多かったのかもしれません。とにかく疲れた日があるのです。そんな時は昨日と同じ要求をしてはいけません。特に幼児や低学年のうちは気持ちが安定していないので、日によって別人になるということを理解するべきです。
 ではどうするか、「今日はダメだね」と割り切ってしまいましょう。「プリント1枚」とか「みんなと同じメニューをする」などの最低限の目標すら危ういです。無理矢理やらせると、そろばん教室は「怒られるところ」「嫌いな場所」というイメージが強くなっていきます。
 自分のできる精一杯の指導をすることはもちろん大切ですが、次につながらない練習ならば思い切って「打ち切る」ことも選択肢として残しておきましょう。相手はロボットのように命令を聞き続ける機械ではなく、傷つきやすい心を持った脆い存在です。成長とともに負荷を上げていくことはあっても慎重に様子を伺ってください。もちろん異常を感じたら保護者への報告を忘れずに。
そうも言ってはいられない?
 そろばん教室に通う回数はどのくらいですか?週に3回?4回?いやいや、今は週に1回、もしくはそれ以下なんてことも多くなってきました。そんな子どもたちにとっては1回の授業はすごく貴重です。

だからこそ、子ども自身に自覚を持たせて忍耐強く取り組ませるべき。ダメなものはダメ。

いやいや、だからこそ、そろばん教室で無理強いをさせてはいけない。臨機応変な対応を。

あなたはどっち派ですか?「程度による」という曖昧な形で収めるのが大人な対応でしょうが、問題提起をするからには私の態度はハッキリさせたいですね。

 はい、正解は「後者」です。※完全なる私見です
 ダメならば他で補う工夫をしておけば良いと思います。「家庭学習がやりやすい仕組みを作っている」「振替授業が受けやすい」「週末特別練習等の機会がある」などでしょうか。
 「そろばん教室は週に□回通え!勘違いを生む教育システム」のリンク
 「超効率的授業の決定版はコレだ」のリンク
ラクをさせすぎていないか注意は必要
 大人だって制約がなければラクな方に流されます。子どもなら尚更です。心のダメージの程度を見極めるのは難しいですが、見極めようと努力することはできます。
 慎重になりすぎず、トライ&エラーを繰り返して授業の質を向上させていきましょう。
私が地元で一番だと思って修行させてもらった教室でも、授業中にスヤスヤ眠っている園児が何人かいましたよ。大好きで安心な場所にしてあげることが我々指導者の最初の仕事かもしれません。