そろばん先生日誌

ポイント格差

お楽しみ会直前ということで、毎回恒例のポイント集計の時期。

半年で500ポイント程度ためられるようにいろいろ方法を用意している。

通塾毎のジャンケン。
練習級の初合格。
アバカスサーキット基準点初クリア。
フラッシュ暗算で満点。
日商みとり算で満点。
その他、臨時ゲーム(チーム戦や連続正解数競争、前回比更新、点数ビンゴ等)やなぞなぞ大会まで。

さらに、ポイントに交換できる「シルバーカード」なるものも獲得できるシステム。

検定試験受験。
検定試験合格。
宿題ノルマ達成。
家庭学習テキスト終了。

シルバーカードを5枚集めると交換できる「ゴールドカード」も大会や夏期講習等に参加することでゲットできる。

だから、いろいろな挑戦をしている生徒にとっては500ポイントは当たり前の基準。

 

しかし、今回は0やマイナスも存在した。そう、減点もあり得るのだ。

宿題のノルマ未達成。
忘れ物。
禁止ゾーンへの侵入。
過度な騒音や妨害。

全くポイントが貯まらない状況=うまくならない状況と言える。

ポイントが貯まっていなければ、せっかくのお楽しみ会でもお楽しめない会になってしまう。多少は運の要素があるけれど、500ポイントのリストに名前がなければ努力が不足している可能性があるという目安になるだろう。掲載されていない生徒は次こそはと奮起してほしい。

 

ポイントは持ち越しができるとはいえ、最高で6000ポイントを越えている生徒もいるし、1000ポイント以上も相当数だ。

小さな子どもたちが大きなポイントを持ちすぎるのも良くないので、保護者が各家庭のルールに則って上手にコントロールしてほしい。500ポイント毎に図書カード等に交換できるので、子どもたちからそれを回収して、その分をその子の喜ぶ何かに還元してもらえたらこんな嬉しいことはない。そろばんを頑張ったことで、自分を一番理解してくれている人が自分にとってプラスになる何かを考えてくれる。それはその子の人生に嬉しいプチイベントが1つ増えることになるのだから素晴らしい。

ポイントの基準点を下げてしまっても良いのだが、ポイントを貯められない生徒はもっとつまらなくなる。ビンゴ大会みたいに頑張った子も頑張ってない子も一律の期待値で楽しませる方法もあるが、伸ばせる才能に蓋をしてしまっている気もするのでどうだろうか。

 

上手になることが一番うれしいことで、その事に満足してくれれば言う事はないのだが、そこに到達するには多くの子が定期的にガソリンと潤滑油の注入を必要とするのだ。

お楽しみ会はたった1時間。これまでがんばってきた時間と比べれば一瞬で終わってしまう。それでも努力に対するご褒美なので楽しんでもらえたらうれしい。今から準備はしっかりやっておきます。