そろばん先生日誌

仕事納め

今日は中学生の冬期講習会を午前・午後と行い、これで年内の授業を全て終えたことになります。

昨日は卒業生の就職祝いで食事に行ったのですが、年末という1年を振り返る時期ということもあり、いろいろと思うところがありました。

彼は船橋で高校教員として採用され、再春から数学の先生として勤めるそうです。子どもの頃はやんちゃな上に頭も切れて、大人も子どももみんな手を焼くくらい一筋縄ではいかないところがあり、それでもどこか憎めない愛らしさも備えていて、いい意味でも悪い意味でも中心にいる魅力のある生徒でした。

自分の感覚に素直。真っ直ぐしか進めない不器用さも芯の通った意志の表れであり、自分なりの正義感に基づいて判断・行動する。

そう言えば素敵ですよね。でもそれだと本当に問題がたくさん起きる。

私は頭の中で、曲がらないで進む男を想像します。
薮があっても突っ込んで進めば傷だらけ。猛獣に出会っても迂回しなければ傷だらけ。面白そうな球体をつっついたらハチが湧き出てくるかもしれないし、美味しそうだと食べてみたら毒キノコかもしれない。それをアイツは変わってる、変な奴だと指を指されて心も傷つく。

でも自分で試すから納得できるんだろう。そしてまたその男は自分で道を選んでまっすぐ進む。

まぁ、彼がそうだったかは分からないけれど、近からずも遠からずといったところではないかなと勝手に想像しています。

軟弱な私はできるだけ波風立てないように、何者にも存在を悟られないように、何もマイナスなイベントが起きないことを願って静かに生きてきました。
それじゃダメだと葛藤をしながら、1歩を踏み出す勇気が出なくて震えている、そんな時期をとても長く過ごしたように思います。

家が裕福でなかったり体が弱かったのと吃音も酷かったし、勉強ができるわけでもできないわけでもない、スポーツもまぁまぁ、つまり全体的に良くも悪くもなく特徴がない、そんな自分が劣等感に苛まれて心を閉じていってしまうことは仕方がなかったし、今もそうゆう意味では変わらずパッとしていないかもしれません。

そう、残念な事に彼とはちょっと似ていない。でも心の中では、俺と似たところあるんだよなーと勝手に親近感を持っていて、なんだかんだ縁もあって今も繋がりを持てています。

でもね、昨晩彼とメールしてて、最後に「理想は先生なので、先生のようになれるよう頑張ります」ってメッセージをくれたんです。泣いちゃうだろ。

何を返しても安っぽくなりそうだったのでその返事はしてないけれど、彼が傷つきながらも進み続けてくれていることを本当にうれしく思っています。
あなただからできる教育があるし、あなただから救ってあげられる生徒がたくさんいる。すぐに自分の影響力が世の中に拡がることは難しいけれど、正しいことはいつかあなたの教え子たちが数十倍・数百倍にして大きくしてくれます。
私があなたにできるアドバイスなどありはしないけれど、あなたの優しさを信じているので、ただいつもあなたらしくいてください。

1年の終わりに、自分のような存在でも少しは役に立つことがあったのかもしれないと、ちょっとだけ自分を誇れる瞬間を与えてもらってうれかったし、まだまだ頑張れと励まされた気持ちでもいます。

明日、明後日は授業がないので、ゆっくり大会の準備ができます。全部終わらせてスッキリと新年を迎えたいところです。
仕事納めでもこれから家庭で大掃除やら親戚巡りやら忙しく動き回る人も多いでしょうから、お互い無理せず身体に気を付けて過ごしましょう!