お知らせ

全珠連・段位検定のススメ

当教室では(一社)日本計算技能連盟(以下、日計連)の検定試験を基に指導を進めています。

けれど、段位になったらぜひ全珠連検定を受験していただきたいと思います。

今回は全珠連検定の良いところを(いっぱいある中から)3つに絞ってご紹介します。

全珠連とは

全珠連とは、全国珠算教育連盟の略称です。

全国珠算教育連盟は昭和28年9月に発足、昭和31年11月に社団法人、平成25年7月公益社団法人の認可を受けています。

そろばんの検定といえば商工会議所が主催する日商検定が最も有名ですが、双璧をなすのが全珠連検定。

地域によって主流になる検定が異なるのですが、宮城県に限っていえば全珠連検定の方が受験者や大会参加人数を比較すると優位です。

当塾で参加している県大会「MIYAGIそろばん・あんざんチャンピオンシップ」と東北大会「東北七県珠算競技大会」と全国大会「全日本通信珠算競技大会」は全珠連が主催する大会で、中には全珠連検定の合格を参加条件にしているものもあります。

全珠連検定の良いところ ①信頼性

そろばんの資格としての価値は昔と比べてだいぶ低いものになってしまったのかもしれません。

評価されているのは、身に着けられる高い技能とそれを習得する過程で育まれる「脳育」としての役割でしょう。それでも賞状は客観的評価を容易にするためのツールとして最適ですし、全珠連検定は長い歴史があるからこそ信頼は厚いと言えます。

要は、適当な検定はしていないよね、という安心感です。外国産より国産がいいよね、という謎の安心感に似ています。

車はトヨタ。バイクはホンダ。スマホはドコモ。という王道が好きな方には日計連より全珠連です。日計連は車ならスバル。バイクならカワサキ。スマホならソフトバンク。という雰囲気を勝手に感じています。はい、あくまで個人的感想です。

しかし、これが昔から続く珠算検定ですよ、会場でやるんですよ、けっこう緊張しますよ、そんでもって数字はけっこうシビアですよ、というのを味わえる良さがあります。

検定自体の信頼性も合わせれば検討していただく価値はあると思います。

全珠連検定の良いところ ②会場受験

暗算の段位検定の内容を比較すると、日計連と全珠連はほぼ同一です。

一番の違いは「教室受験」か「会場受験」か。

大会に参加したことがある人は、いつもと違った場所で独特な空気感を味わいながらそろばんを弾くという体験をしている訳ですが、大多数の人にとってみれば一生縁がないかもしれません。

しかし、特別な空間で特別な体験をするということの価値は小さくないと思っています。

「緊張するから嫌だ」。「面倒だから行きたくない」。そう、そんな甘えは自分の教室で受験できてしまう段位検定が存在しているから感じる不満であり、一昔前は誰しも会場へ出向いて受験するものでした。

便利に慣れすぎて、気付かないうちに大切なものが失われていくことってあるのかもしれません。

 

そう、つまり全珠連の段位検定は指定会場まで行かなくてはいけないんです。

でもそれがいい。

(2回目ですが)検定自体の信頼性も合わせれば検討していただく価値はあると思います。

全珠連検定の良いところ ③特例制度

全珠連の段位検定は「不合格だった種目のみ次に合格できればいい」、という特例制度があります。

分かりづらいので例を出します。

7月の暗算段位検定を受験して、かけ算70点(準初段)・わり算80点(初段)・みとり算60点(×)で不合格になったとします。

9月も再び暗算段位検定を受験して、かけ算80点(初段)・わり算60点(×)・みとり算80点(初段)だったとします。

かけ算とみとり算は点数を伸ばせたのに、わり算が悪くなってしまって残念でした。
日計連であれば9月も不合格という通知が届くでしょう。

しかし、全珠連は違います。2つの検定の良い点数だけを認定対象とするため、かけ算80点・わり算80点・みとり算80点で初段合格となります。

えぇー!ズルじゃないか!と思うかもしれませんが、そういうルールです。それが全珠連。
ちなみに珠算段位検定も同じ特例制度があります。

さらに言えば、2回分ではなく連続した3回分の検定内容で審査されます。
(9月に受験した場合、7月と5月の成績が反映される)

どうですか、スッキリしませんか?でも見方を変えれば受験者に優しい良いルールです。

それぞれに良いところと悪いところがありますから、好きな方を選べばいいんです。

もう一度いうと、暗算検定の出題内容は日計連も全珠連もほぼ一緒です。好きな方を選びましょう。

(3回目ですが)検定自体の信頼性も合わせれば検討していただく価値はあると思います。

 

最後に

今回は全珠連検定をご存じない方に向けて、お知らせを兼ねて全珠連の段位検定制度をオススメしてみました。デメリットを書いていないことである程度察してください。いろいろあるんですよねー。

ただ、最終的には全珠連の段位検定に合格してもらえると嬉しいなと個人的に思っていますので、選択肢の1つとしてご周知していただければと思います。

尚、検定申込に関して毎月10日締切とお知らせしているのは日計連検定です。全珠連検定はおよそ1か月前が締切となっていますのでお気を付けください。

下半期の検定日と締切日を記載しておきますので参考にしてください。

2023年11月検定

11月26日(日)珠算:午前9:00~ 暗算:午前10:45~

会場:東北高校小松島校舎(※時間と会場は変更可能性あり)

申込締切:11月1日(水)

2024年1月検定

1月28日(日)珠算:午前9:00~ 暗算:午前10:45~

会場:東北高校小松島校舎(※時間と会場は変更の可能性あり)

申込締切:12月27日(水)

2024年3月検定

3月17日(日)珠算:午前9:00~ 暗算:午前10:45~

会場:東北高校小松島校舎(※時間と会場は変更の可能性あり)

申込締切:2月21日(水)