段位・Bコース検定
今年7月から新しく日本計算技能連盟Bコース検定が始まりました。
Bコース検定は、これまでの段位問題を整数に改定し、低年齢の生徒がより計算しやすいように十段分まで再編集したものになります。
特に見取(暗)算は計算しやすくしていますが、字数はこれまでの
かけ算・わり算は小数が無い分、答えの桁が多く数字の書く量が多
尚、小数や端数処理がスピーディーに計算できる生徒にとっては、単純に計算量は増えてしまっているため、これまでの検定(Aコース)の方が良い点数になることが多かったことを申し添えておきます。
どちらを選択するべきか
Aコースがオススメの方
①全珠連の検定を受験する意思がある場合
出題内容は全珠連段位検定とほぼ同一です。将来的に全珠連検定を受験する予定の方はAコースで受験することをオススメします。
②数の概念を強化したい方
Aコースには小数の計算が含まれます。また、珠算は<小数第3位未満四捨五入、整数位未満四捨五入、小数第5位未満四捨五入>という端数処理を伴う計算が含まれ、暗算は<小数第3位未満切り捨て、小数第5位未満切り捨て>という端数処理を伴う計算が含まれます。
より複雑な計算も扱えるように訓練したい方はAコースを選択してください。
③特定の大会に出場したい方
「MIYAGI そろばん・あんざん チャンピオンシップ」と「東北七県珠算競技大会」に出場したい方は全珠連検定の合格が出場条件になっています。必然的に全珠連検定を受験する必要がありますのでAコースを練習しておいた方が望ましいです。
Bコースがオススメの方
①計算力を集中的に向上させたい方
Bコースは全問整数のみの計算です。その分、出題内容は難しくなっています。単純に「計算力」を伸ばしたい方はBコースをオススメします。
②低学年のうちに1級を合格した場合
小数を理解することは低学年にとって負荷が高すぎる場合があります。「0.0961÷3.42を小数第3位未満切り捨てして暗算で計算せよ」という問題を解くためには、十分な計算を身に着けてから(÷3桁=3桁がスラスラできるようになってから)習った方が良いと思う場合も多いです。計算がギリギリで様々な要素が含まれたら子供たちも泣きたくなるでしょう。そんな時は計算だけに集中できるBコースが良いと思います。
③受験を考えている方
そろばんを習わせる理由として、集中力や忍耐力のような付加価値を期待している場合もあるでしょうが、一番はやはり「計算力」の養成でしょう。小数が扱えるようになるのも付加価値ですが、より高い計算力を身に着ける方が優先度は高いでしょう。リミットが決まっている中で確実で間違えない計算力を大事に思うのであればBコースです。
練習問題作成しました
教室用のBコース練習問題がようやく完成しました。
(※宿題用の問題はこれから作成します)
印象としては、1級(または準1級)を合格している生徒にとってはストレスなく取り組めるようですが、三段程度以上の実力がある生徒はBコースの方が難しいようです。
これからどんどん練習していって、合う・合わないも出てくると思いますので、状況に応じて変更しながらそれぞれの力を伸ばしていってもらいたいと思います。
所詮、教材は教材。どちらも絶対ではないので、選択肢が増えたことをプラスに捉えて上手に活用してください。
Bコースの問題がジャストフィットの生徒
珠算4級・暗算2級を合格できた生徒は第2段階終了です。(□段階はまた別記事で説明します)
次の第3段階は、珠算2級・暗算段位合格を目指して、より一層の努力を必要とする挑戦を続けてもらいますが、Bコースはこの段階の生徒にジャストフィット!
この珠算2級・暗算段位というのは、教室の全員到達目標としています。その最終仕上げに最適な教材が実はBコースの段位検定問題でした。教室でもメイン教材として大活躍中です。
暗算を各3分で計る。必ず最終番号に○をつけておく。
続きをそろばんで各5分練習。採点して点数を記入し、直す。
できれば、かけ算・わり算は□級を目安に穴埋め。みとり算は3級合格までは2列目、2級合格以上は3列目まで穴埋め。がベスト。
宿題でも、これで珠算・暗算両方済ませてしまえるのでオススメですね。
※問題のアップロードはもう少しだけお待ちください
補足
日本計算技能連盟検定はAコースもBコースも同じ賞状が届くようです。(賞状に記載なし)
尚、申込用紙は変わっていないので、新しいものが出来上がるまでは空いているところへ「Bコース」とご記入ください。