オススメのそろばん

【玉の違いについて】カバ玉は茶色でしっかりとした重さがあり、一般的な練習量の方はこちらをオススメします。ツゲ玉は黄色で軽いのが特徴です。扱いに慣れるまでは大変ですが、手の脂が玉にのり少し黒ずんでくる頃には指に吸い付くような弾き心地となり、一度馴染んでしまうと他のものには代えられなくなります。プラ玉は5000円以下の安価な木製の玉を使うより安定しており４級以下の生徒さんにはオススメできますが、素早い動作を要求される上級者には不向きです。
木製玉のそろばんは本調子になるまで使い込む期間が必要なので、あまり頻繁に買い換えるものではありません。目標やレベルに合ったものを選んでください。競技選手のように多くの時間練習する方にはツゲ玉、検定練習中心の一般的な使い方ならカバ玉、予算の都合で高級なものは無理だがせめてワンタッチそろばんを、という方にはプラスチック玉ということになります。競技選手がカバ玉を使えば指に負担が多く疲れやすくなりますし、一般的な１時間練習の方がツゲ玉を使えば扱いきれずにミスを誘発するという事態になりかねません。
ツゲ玉でも安価なものもありますが材料はシャムツゲと呼ばれる輸入ツゲです。使用に耐えられるものもありますが、個体にバラつきがあるためオススメしません。入手が困難になり高価になりましたが、やはり国産ツゲを使った品質の良いものを選んで使用していただきたいと思います。カバ玉でも共通ですが、安いものは理由があって、玉の品質が整っておらず使用部位も木の外側にあたる密度の低い粗悪な部分が使われます。良いものは玉が木の幹の中心に近い硬く締まった部分が使用され、木目が細かいことで判断できます（一見すると綺麗に整って良く見えるのが安物、木目が様々な模様を描いて均一な感じがしないのが高級品です）。各部の補強もされており、安定感があり壊れにくく安心です。
桁についてですが、19桁のそろばんの方が小さくて取り扱いが容易なため低学年の方にオススメです。23桁のそろばんは広く制約がないため自由に扱える分やりやすいと感じる生徒もいますが、慣れの問題でどちらでも高段位まで問題なく使用できます。
下記のものは問屋さんが認定した特に質の良いものです。きっと手にすれば愛着が湧き、練習にも良い影響が生まれてくるものと思います。
よくご検討の上、長く付き合っていく良いパートナーを選んでいただければ幸いです。