コロナウィルス対策のため、人を集めたくても集めらないそろばん教室。
6月からは新しい授業形態に変える必要に迫られました。
各地域の状況によって対応は異なると思いますが、当塾の変更点を簡潔にまとめてみますので、そろばん関係者の皆さまは参考にしてください。(塾生向けには各ホームページ上に『教室運営内容変更のお知らせ』にて詳しく説明しています)
また、変更にあたり多くの質問もいただきましたのでここで共有させていただきます。(ここは塾生以外の人達には関係ない話かもしれません。ごめんなさい)

新しい授業形態
まず当塾の大きな変更点は3つです。
原則週2回制
これまで各教室で月謝も通塾回数もバラバラだったものを、6月から全員共通の『週2回制6,600円』に統一しました。※2020年9月末までに在籍していれば6,000円
どうしても人数を制限しなてはいけないので、週3日制は廃止。延長練習も原則禁止。練習時間が限られることで週1日制も上達させられない可能性が高いので9月末で廃止。
また、教室の広さによって8名~20名程度と1コマの人数を限定。また、貴重な座席数を確保するため、6月中に連絡をいただけない場合は退塾扱いとし、生徒達には曜日・時間を事前に登録してもらって調整することにしました。
振替や授業の追加の際は、airリザーブという予約システム上で空席状況を確認の上で予約申込してもらいます。
オンライン授業
臨時休業期間の4月から5月にかけて無料でオンライン授業の実験をし、ある程度授業の型ができてきたので、5月15日から受け入れをスタートしました。
正直、初歩学習中の生徒の中には向き不向きがあったなぁという印象ですが、ある程度級が上がっていれば問題なく授業を行うことができます。通常の対面授業と同じ質を担保できているとは思いませんが、新しい授業スタイルとして進化を続けていく、時代に合った学習法と言えるでしょう。
天気が悪くても関係ない。咳が出ていても関係ない。具合が悪ければすぐに家に帰れる(^^;)。保護者が我が子の様子を観察できるし、他の子の様子も覗けちゃう。
Zoomというアプリケーションは元々会議用のシステムなので、双方向通信はもちろん、音声や映像の制御(オン・オフ)も可能で、チャットで特定の人にメッセージを送ることだってできます。パソコンの画面を共有したり、別室で個別指導なんかも可能。とにかく全てが新しくておもしろいんですよね。
さらにyoutubeを使った動画講義による学習サポートや、ダウンロードして使える強化プリント等を順次増やしていきます。これから塾としても力を入れていく『熱盛』分野ですので、人気になって過密になる前にぜひどうぞ。
ハイブリット
6月からの授業コースは以下の3つです。
- 通常(対面)授業・週2回コース
- オンライン授業・月8回コース
- オンライン授業・無制限コース
月謝は全部一緒で6,600円。税込。教材費込。オンライン生は送料込。
尚、オンライン授業には特典があって、無制限コースは「通常(対面)授業を月に2回参加する」か、「LINEビデオ通話で1対1の完全個別指導を受ける」の2択から選ぶことができ、月8回コースは「通常(対面)授業を月に4回参加する」ことができます。
オンラインか、オフラインか、それとも両方か、それぞれにどの程度需要があるか分かりませんが、状況が落ち着いてきたらもう少し選択肢を増やしていきたいと思っています。
これらは松竹梅でいうところの『竹』にあたる中心部分と捉えていますので、もう少しお手軽なものから、競技選手をカバーできるようなハードなものまで考えています。

Q & A
新しいものを始めると当然多くの質問が寄せられます。ここでは完全に内輪の話になってしまうので内容がわからない部分もあるかと思いますが、情報共有は大事ですし何かのヒントになるかもしれなので載せておきます。
①一度決めたら、コース変更はできないのですか?
できます。
月単位で変更可能です。前月の20日までにご連絡ください。
ただし、空席がない時間は選択できませんのでご注意ください。
②延長練習はもうできないのですか?
基本的にできません。
利用する施設の管理者から人数制限をされている教室もありますし、コロナウィルスの感染拡大防止のためには人が集中する状況を避けなければなりません。
ただし、以下の場合は可能です。
(1)お休みの振替の場合(airリザーブ上で空席がある場合に限る。前月21日から予約可)
(2)特訓チケットを利用する場合(airリザーブ上で空席がある場合に限る。当月1日から予約可)
今後、状況に応じて変更していく可能性は否定しませんが、コロナが収束するまでの暫くの間はこの状態が続くとお考えください。
③オンライン授業で必要なものはなんですか?
スマホ、またはカメラ付きのパソコン(タブレット)が必要です。
尚、カメラがない場合でも市販のwebカメラ(3,000円前後)を接続することでzoomのオンライン授業に参加することができます。
また、インターネット通信を行いますのでwifi環境があった方が望ましいです。
データ量は1時間300MB~600MBなので、90分授業を8回行うと3.6GB~7.2GB消費されます。通信量に制限がある方は十分にお気をつけください。
④お迎えに行くまで待機できますか?
状況に応じて可能です。
待合室がある教室はそちらでお待ちいただけますし、他の教室でも数名程度なら待機できるスペースがあります。ただし人数が多くなり密になる可能性がある場合は外でお待ちいただきます。
尚、授業時間は50分~80分と様々です。低学年のお子様は授業時間の中で自由に入退室可能ですので、迎えの時間から逆算して入室いただいて構いません(ただし授業をまたいでの学習は不可です)。また、習い事等で時間調整が必要な場合も同様です。
授業時間が4時40分~6時までの例)①4時40分に入室して5時20分に退室 ②5時に入室して6時退室 ③4時40分に入室して、迎えにきた時点で退室 等々
⑤週1回しか通えないのですが…
9月までは認めていますのでそのまま通塾してください。
10月以降については、オンライン月8回コースを選択していただくことをオススメします。これまで通り週に1回通塾しながら、時間のある時は(例え数回であっても)オンライン授業に参加されると良いのではないでしょうか。
オンラインが難しい場合は通常(対面)授業・週2回コースを選択していただき、1日に2コマ連続して受講してください。
⑥オンライン授業の内容を教えてください
珠算練習 → 採点 → 直し → フラッシュ暗算 → 読上算 → 暗算又は直しの続き → 必要に応じて個別指導、が基本的な流れになります。最大で2時間です。
初歩学習者は40分~60分程度、中級者は60分~75分程度、上級者は90分程度としていますが、60分を目安に自由に入退室していただいて構いません。ただし、開始時間を合わせていただいた方が質の高い練習を行うことができます。
また、新しい級の導入をしている方は最後の個別指導の時間まで残っていただく場合がありますのでご協力をお願いいたします。※できるだけ事前にお伝えするようにします
⑦そもそも何をどうすれば良いのですか?
6/1~6/6の通塾予定をお知らせください。
ホームページの「授業の予約」からairリザーブを使って予約できますので、基本となる通塾曜日・時間を申し込んでください。(5/26まで)
インターネット上での操作が難しい場合は、LINEやメール、メモ、口頭での伝達でも構いません。
予約いただいた曜日・時間に関しては、翌週以降の席を確保いたします。(状況によっては調整を行います)
何か問題があればコチラからご連絡いたしますし、質問や相談もLINEで年中無休で受け付けております。日曜や夜中でも遠慮なくご連絡ください。(返事がいつになるかは分かりませんがなるべく早くできるように努めます)
質問ではなくお知らせ
今後は、この新しい「そろばんスタジオACE」のブログが主な情報発信場所になります。定期的に確認をお願いいたします。

最後に
皆さんはコロナの影響でどうような対策をしましたか?
今回は当塾の授業スタイルの変更点をお伝えしてみました。
もちろん賛否あるでしょうし、保護者にも生徒にも多くの負担をかけてしまっているのは重々承知しています。
しかし、何十人と集めてなんとかやっていけるレベルの事業であるそろばん教室は、このwithコロナの時代でも生き残るために新しい方法を模索しなくてはいけません。
新入生は今後しばらく望めず、退塾者も続々と出てきてしまっており、多くのそろばん教室が苦境に陥っているこの時においては、成功も失敗も共有することが肝心だと思います。
そろばん教室関係の皆さん、どんどん新しいアイディアを出して、どんどん新しいことに挑戦して、どんどん情報発信をして、珠算界を救い盛り上げ、みんなで乗り越えていきましょう。
ただじっと待っていてもこの1年で半分くらいはいなくなってしまいます。でも新しいことをやっても理解してくれる保護者もきっと半分くらいはいる。だったら未来のある方に舵を切ってみた方がワクワクしながら仕事ができると思いますよ。
