指導法

特別練習メニュー

どんな練習をしているの?
 日曜や祝日に特別練習をやる教室も多くなってきましたね。集まるメンバーや目的によって様々ですが、ウチの教室のベーシックなメニューを書いてみます。まだやったことのない人、これからやる予定の人は参考にしてください。
普段の授業の進め方もそのうち紹介しますね
計って、計って、計る
 特別練習なので、普段できないことをしたいですよね。練習時間も1時間ではなく、2時間・3時間といった長さになることが多いと思います。
 計って採点、計って採点、とやるのは疲れなくて良いのですが(長い練習に慣れていない生徒が多い場合はより有効だと思います)、せっかくならたくさん弾き込ませたいですよね。
 ならば簡単です。計って、計って、計る、これだけです。
 3時間ならば、10分×3→7分×3→5分×3→3分×3→採点→直し→点数記入、これだけでほとんどの時間を消費します。
 大会などの練習テーマが決まっていれば基本的にひたすら繰り返すことになるのですが、普段は飽きないように様々な問題を解いてもらった方が良いでしょう。百傑や速算、兵庫や練成、全日通信やアバカス、そして暗算プリント等、などのように制限時間の長いものから短いものにしていった方が気分的にラクですし、点数を控えて比較させるのもモチベーションを保つ点で重要です。
 採点は一気にやった方が時間短縮になります(採点が終わった人から休憩させると管理がラク)。直しも時間を決めて短くやった方がダレません。全員同じペースで進められると一体感が増して集中しやすい環境になります。生徒1人1人に合わせすぎて練習内容がバラバラになりすぎないように気を付けましょう。
繰り返し練習のバリエーション
 大会対策練習や苦手科目集中練習の時は、1回2回ではなく、5回も6回もやらせたいですよね。そんな時はいくつかバリエーションをもっておくと気分転換になっていいかもしれません。
 ①最後の問題からやる
 ②暗算縛りにする
 ③そろばん縛りにする
 ④チーム戦にする
 ⑤点数を全部晒す
 ⑥最高成績者はハンデで□秒遅れ
 ⑦最高成績者はハンデでそろばんチェンジ
 ⑧自分の点数を予想してから計る
 ⑨最高点(最低点)で順位付け
 ⑩プチご褒美を用意
 ⑪計る前に一笑いを義務化
 ⑫全員の合計点が□点とるまで続く
 ⑬長い時間で複数枚を一気に計算
 ⑭半分の時間で点数が倍
 ⑮10問終わったら「10」と声を出させる
 ⑯制限時間ではなく□人終わったらやめ
 ⑰採点せずに繰り返し、感触だけで満点(最高点)プリントを1枚選ぶ
 ⑱プリントを拡大(縮小)して気分を変える
 ⑲向かい合わせで対決→席替え
 ⑳進捗状況を実況中継(~さんは只今10番計算中、~くんがほぼ同じスピードで追いかけているぞー)
 まだまだ書けそうでしたが、しつこいのでこの辺でやめておきます。
 恐らく皆さんも授業の中で様々な試みをしていることと思いますが、これは他の教室を見学にいったり、サンライズやSNS等での情報収集でいくらでもバリエーションは増えることでしょう。
 対象者や地域によってハマるものとそうでないものがありますのでどんどん試してみてください。1つ見つけるだけで、授業がグッとラクになります。
とにかくやろう
 例をあげましたが、内容は正直どうでもいいです。やること自体に意味があります。
 週末練習最強の理由のリンク
 頭で考えるよりも、実際やってみて感じた自分の感覚を元に次のメニューを決めていき、その繰り返しで練習内容の質が深まっていきます。とにかく継続です。日曜でも祝日でもいいので、まとめて時間がとれるときを見つけて長時間の練習会をやってください。子どもたちの成長に明らかな変化が出て、もっともっと指導が楽しくなるはずです。