そろばん

そろばんやっても算数ができない!?

『そろばんやっても算数ができない?』

そろばんを習っても算数が苦手な子は確実に出てきます。実際うちの教室にもいますし、中には高校生まで続けても嫌いなままだと公言する子も(=_=)。しかし、とても特意(または大好き)になる率は他と比べてかなり多いことも本当。そろばんの果たす役割を考えながら、ちょっとだけ説明をしてみましょう。

『そろばんは100m走だ!』
「よーい、はじめ!」の合図でそろばんの計時がはじまり、生徒たちは全力で問題を解いていきます。あたかも「よーい、バン!」というピストルの音で全力疾走する100m走のようです。
実はその本質も似ており、あらゆるものの基礎・基本になる、という点で類似しています。

『足が速いってことはとっても有利』
100mを速く走れるからといってその人がどんなスポーツでも活躍できるということではありません。しかし、その可能性は非常に高くなります。例えば野球。足が速ければヒットになる確率が高くなるでしょうし、守備範囲も広くなります。例えばサッカー。ドリブル、オーバーラップ、時にはディフェンス時にも、目的の場所に早く到達できる能力はその人の武器と呼べるほどに他と比べて有利です。しかし絶対条件ではない。
走る事のみを極めたのが陸上競技の100m走でありマラソンということになります。

『走力ではなくてジャンプ力』
ではジャンプ力を鍛えるとどんな場面で有利になるのか。バレーであれば相手よりも最高到達点が高くなる(可能性が高い)わけですから、スパイクやブロックといった要の動作において有利になるでしょう。またスパイク時にもネットからの高さが数センチ違うだけでコースや角度の選択肢は大きく広がり、得られるメリットは計り知れません。他にもバスケやサッカーなど、ジャンプ力がある方が圧倒的に有利なスポーツはたくさんあります。しかし繰り返しになりますが絶対条件ではないのです。ジャンプ力を極めたものが陸上競技の走り高跳び、走り幅跳びということになるでしょうか。

 

そろばんはベースでしかない

『陸上の頭脳版がそろばん』
端的にいえば「走るのが速い」「ジャンプ力が凄い」ということの頭バージョンがそろばんです。得られる能力は単純だけれど、いろいろなものに使える力=基礎・基本、ということです。後述しますが「計算力」は算数において特に有利になりますし、「集中力」「忍耐力」は学問全般においてあなたの助けとなるでしょう。「想像する力」「ひらめく力」など脳の活性化が起きるのもそろばんの効果です。
指導者はそろばん学習を通してこのようないろいろな脳力を身に付けて欲しいと願っていますが、100m走をしたいのにゆっくりマイペースに走っている人や、マラソンをしたいのに一気に走って休んでしまう人、走り高跳びをしたいのにバーの下をすり抜けちゃう人、そろばんで言うとそんな状態の子たちもいるのです。それでは足も速くならないし、ジャンプ力もつきません。

『高学年の算数は計算だけでは通じない』
「低学年のうちにそろばんをやるといいよ」というのは暗算力が身に付きやすいということが1つ言えると思います。しかしそれ以外に「算数が好きなる」確率が上がることも大きな要素です。低学年のうちは算数は数を扱えるようになることが学習の中心です。学年が上がるにしたがって計算が複雑化することに加え、図形やグラフなど計算以外の内容が多く出てくるようになるので、「できない」「わからない」が積み重なると、いわゆる「つみ」の状態になってしまいます。どんな科目でもそうですが様々な学習の積み重ねで成り立っているので、上の学年になればなるほど理解するために復習しなければならない量が多くなります。

『良い思考サイクル』
そろばんをやっていれば単純に計算力が身に付きます。「計算ができる」という自信と「常に数と向き合う」環境が数字への(マイナスな)先入観をなくし前向きに取り組める要因となります。また、そろばんは全く複雑ではありません。そろばんの計算は基本3パターンのどれかです。+1であれば、①1玉を1つ上げる②5玉をつかう③10の位へ繰り上げる、という中から正しい1つの動作を選択します。かけ算でもわり算でも、どんなに何桁が大きくなっても一緒です。この単純さが学年関係なく取り組める良さであり、計算が主体の低学年に限っていえば「算数はかんたん」→「算数がみんなよりできる」→「算数が好き」という良いサイクルが生まれやすいといえるでしょう。

『ジョーダンとボルト』
あなたはマイケルジョーダンというバスケ界のスーパースターをご存じでしょうか?彼は「神」と呼ばれる程にバスケを極めたにもかかわらず、ある不幸な出来事がきっかけで引退し、野球選手を目指しました。しかし、抜群の運動神経をもってしてもプロの世界では通用しなかったのです。※その後バスケ界に復帰し大活躍をします
培った能力も結果に結びつくまでには相当な努力と相当な期間が必要です。そろばんで培った計算力も算数に活かすための時間を作らないといけない人も多いことでしょう。そういえば陸上競技で敵なしだったウサイン・ボルト選手もサッカーに挑戦の場を移しましたね。同じオーストラリアのリーグで本田選手との対戦があるかもしれないと注目されていますが、この挑戦がどのような結末になるか楽しみです。

『暗算力は自転車と一緒』
スポーツで反射神経と呼ばれるものはそろばんなら問題処理速度です。みんなでどこまで速くなるかの競争。特に‶珠算式暗算″は他のどのような計算法をも凌駕するスピードです。最初はうまくいかないこともあるけれど、一度速くなったら遅くなることはないから大丈夫。自転車に一度乗れるようになったら、1年後でも乗れちゃうのと一緒です。一生ものの能力をみんなで身に付けよう!だから高跳びのバーの下をすり抜ける練習はしないでね☆