そろばん

検定試験の反省

今月は全国珠算教育連盟と日本計算技能連盟の検定試験を行いましたが、インフルエンザによる学級閉鎖や小学校の催しの関係で思った通りにできない部分もありました。

最近感じたことを軽い感じで振り返ってみたいと思います。

大事な瞬間はいつも一発勝負

僕は小学校3年生からずっと野球一筋でがんばってきた。

ゲームも我慢した。ほとんど友達と遊びにも行かなかった。土日は家族旅行より練習を選んだ。学校の勉強だって、仕方なく!やってこなかったんだ。

ぜんぶ捨てて野球にかけてきた。そのおかげで僕はエースで4番!みんなに頼られるキャプテンだ。

そして明日は小学校生活最後の大会。でも・・・

インフルエンザになっちまったぁ~ ウェ~ン( ノД`)

こりゃ、どーすりゃいいのよぉ~ 。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。

 

はーい、どうにもなりません。寝ていてください。

 

インフルエンザほどの重症ではなくても状況はあまり変わらなかったりします。

 

自分がバッターの時、お腹が痛かったら相手ピッチャーは手加減してくれますか?

自分が守備をしている時、目にゴミが入ったら相手バッターはボールを飛ばさないでくれますか?

自分が盗塁をした時、失恋したばかりだったら際どいプレーをセーフにしてくれますか?

 

いや、ダメですよね。

しかーし、どんな絶望的な状況でもできることはきっとあると思います。

 

お腹が痛かったら、せめてバントでランナーを進塁させましょう。

目にゴミが入ったら、取れそうなポップフライもワンバウンドで処理しましょう。

失恋したばかりだったら、その日は盗塁するのをやめましょう。

 

どんなに自分がダメだからといっても、「明日にしてくれ~」とか「もう一回チャンスをくれ~」というわけにはいかないのです。ダメならダメなりになんとかするしかありません。

そう、できることはきっとある!

 

検定試験の場合

たまたま検定試験の日に自分の体調が悪かったり、嫌なことがあって気持ちが落ち込んでいたりすることもあると思います。

実際によくあるのが、練習でほとんど合格点数を出している子でも本番ではわり算でパニックになって20点とか30点しか取れなかったり、低学年の子が勘違いして暗算種目で0点を取ったりするのです(かけ算をわり算でするなど…その逆も然り)。

一発勝負故の緊張によるミス、焦り、勘違い。

特別な体験だからこそ起きてしまう失敗。でもね・・・

失敗しないと何がダメで何がいいのかわかんないじゃん

失敗するほどの大きな挑戦ができたことをほめようよ

そんでもう同じ失敗をしないように気を付けよう

そしてまた次頑張ればいいじゃない!

また挑戦させてください

検定試験はお金がかかります。でも試験に落ちたら何にももらえません。

合格したら賞状の他に、褒めてもらえる喜びと、友達に勝った優越感と、できるという自信が手に入ります。1つ級が上がることは+1どころか+2にも+3にもなるでしょう。しかし落ちてしまったら当然ながら級は変わりません。+0です。でもただのゼロではない。なにもない「0」と「+0」には大きな違いがあるのです。「1+1=2」ですが「1+0+0=100」になることがあるのが無限の可能性に溢れている子どもたちの凄いところです。決してムダではありません。

だからまた挑戦してください。また挑戦する機会を与えてあげてください。

+0を繰り返して得られた+1はとてつもない価値があります。

検定試験、そして大会へ

検定試験よりガクガク、ブルブル、手に汗握り、怖くて帰りたくなるような特別な日がそろばんにはあります。そう、競技大会です。

検定試験は基準点に達していれば全員合格することもあります。だからすごくマシです。

でも競技大会はとても限られた人しか入賞しません。ほとんどの人がチャレンジ失敗、つまり負けてしまうのです。

式で表すと「成功確率が非常に低い」+「ほとんどが1年に一度しかない」+「親や多くのギャラリーに見られている」=めちゃめちゃ震える(∩´﹏`∩)

キャー、いやだ~

けれど、検定試験で成功し続けている人はぜひ競技大会に参加しましょう。

なんと来月に市大会が開催されるらしいですよ!ラッキーですね!

外の大きな世界を見に行ってください。成功できる(安心できる)空間にだけ身を置いていては大きな成長は見込めません。あなたはもっともっと成長できる!

いつまでも迷っていると、この犬のようにいつもの散歩(外の世界)にすら行こうとしなくなってブクブク太って余計に動けなくなりますよ~。

限界への挑戦

そろばんの楽しさって自分の限界に挑戦し続けていくことだと思います。

そもそも検定システム自体がそうなっていて、自分にちょうど良いレベルをクリアしたら、またちょっと難しい問題を出されて、上手になってできるようになったらまたちょっと難しい問題、という永遠ループ。けれどそれが自分の限界を突破していく唯一の道だったりするのです。

自分の可能性を拡げ、失敗しても失敗しても乗り越えながら上を目指す。それがそろばんのおもしろさであり楽しさだったりします。そしてその過程に物語があると尚おもしろくなる!

物語には登場人物が多く出てくるほうが盛り上がります。そしてそのキャラは弱い奴ばかりではなく主役級の実力者がたくさんいた方がいい。そう、たくさんの魅力的な仲間や強敵が関わる場所、それが競技大会です。

もちろん競技大会だけではなく、日頃の練習や教室での交流も大事ですし、アバカスサーキットやスピード競技、コンクールなどの様々な催しも非常に良い経験の場となることでしょう。

まとめ

一発勝負の検定試験でうまくいかないこともあります。

ダメなのには様々な理由があるでしょうが、それを理解した上でまた応援してほしいと思います。

今回は結果として表れなかったかもしれませんが、今日までがんばってきたという事実は変わりません。

 

そして、失敗することを恐れず、うまくいかないことがほとんどである競技大会のような特別なチャレンジにも背中を強く押してあげてください。いつの日にか大きな成功を掴めることを願って☆