アバカスサーキットを使っていますか?
そろばんを習ったら3級合格が1つの目標になると思いますが、検定試験以外に目安を設けるとなると、アバカスサーキットのF2クリアが最も分かりやすい指標になるでしょう。
F2は全珠連の暗算3級程度の実力があれば150点をとることができます。
今回はそろばんを習った人が「上級者」として扱われるF1クラスになるための「アバカスサーキットF2攻略」をテーマにして書いていきます。
そもそもアバカスサーキットとは?
アバカスサーキットは月刊サンライズが主催する通信競技に使われている問題で、公式サイトでプリント集も購入することができます。
公式サイトによれば、
サーキットには“さぁ、きっと、上手になろう”という意味がこめられています。
と記されてます。
表紙には「暗算力養成トレーニング」と書かれており、暗算を伸ばしたいと思う方に最適な教材であり、全国の多くのそろばん教室から支持されています。
まずは全問おけることを目標にしよう
「暗算力養成」とはいえ、暗算の前にそろばんを弾く力を養わなくていけません。
しっかり全問(30問)おけるようにトレーニングしていくことが最初の目標になりますが、実はある程度(10問または20問)まで暗算でスピーディーに解いていかないと、なかなか最後まで書くことはできません。
ですから目標は30問とは言いつつ、5分で20問を超えられるようになった頃が1番~10番を暗算で練習するのに良い時期だと思います。
1番~10番の目安
それでは暗算で行う場合の目安として、全問書くためにはどのくらいの力が必要でしょうか。
かけ算は2桁×1桁、わり算は÷1桁=2桁、見取算は2桁3口です。
10問の目標は、すばり「1分」です。
下記のようなプリントを使って繰り返しトレーニングしていきましょう。
次の問題を暗算でやる練習をはじめるにしても、ここの部分が1分30秒くらいでできるようになってからが良いでしょう。
11番~20番の目安
では次のパートの目安です。11番~29番の問題程度は
かけ算が3桁×1桁、わり算が÷1桁=3桁、見取算が2桁5口です。
10問の目標は、すばり「1分30秒」です。
つまり、1番~20番までを制限時間の半分である2分30秒で解くスピードがちょうど良いです。これも先程のようなプリントを使って、徹底反復練習で攻略していきましょう。
21番~30番は暗算でできなくてもいい
次の最終パートはどの種目もなかなかの難易度ですね。
かけ算が2桁×2桁、わり算が÷2桁=2桁、見取算が2桁7口となります。
10問の目標タイムですが、ここは特にありません。
というのも、20番まで全種目暗算が出来れば150点をとることができます。
ただし全問正解という条件付きではありますが、実力的にはギリギリ合格ラインまできているのです。
ですから、ここのパートについては得意科目だけを全問で暗算ができるように練習しておけば十分です。もちろん全部を頑張って暗算でやれるようにもっていくに越したことはないですが、目標がF2クリアなのであれば力を分散させずに集中的に鍛えていきたいところです。
F1には全部暗算でできるようになってから上がろう
見事150点を取ってF1にランクアップした場合、練習問題をすぐに切り替えることはオススメしません。ここは落ち着いて全問暗算ができるようになるように、残ったプリントを使ってトレーニングしていきましょう。
どれだけ喜んでF1に上がっても、最下位が続けば落ち込むことは目に見えています。
F2の21番~30番がF1の1番~10番と同じ問題程度になっているので、後ろからやってみたりパーツ毎のタイムを気にしながらやってみたりなど、工夫しながら取り組んでみましょう。
暗算2級へ挑戦だ!
F2の150点が全珠連の暗算3級程度だと書きましたが、F2を全て暗算でできるようになったら全珠連の暗算2級程度の力があります。ぜひ検定試験にも挑戦してみましょう。
アバカスサーキットだけでも相当の計算力はつきますが、検定試験を利用するとさらに力が伸びていきます。いろいろなものを併用ながら進めていくことが学習効果を高めますので、折を見て挑戦してみてください。
とても分かりやすい基準なので、全員到達目標として掲げている教室も多いですね。
目指せF2クリア!目指せ暗算2級! がんばりましょう。
まとめ
今回はアバカスサーキットF2の攻略法について書いてみました。
もちろん取り組ませ方はいろいろあると思いますし、生徒の様子や習熟度を確認しながら、教材の使い方を自由に考えて工夫していただければ良いと思います。
気に入れば通信競技に参加してみることも学習の励みになるでしょうし、授業に組み込むことで良いアクセントにもなります。
暗算力は社会から求められているニーズです。アバカスサーキットはその能力をしっかり身に付けさせてあげるための教材として非常に優秀なので、まだ使ったことのない人はぜひ試してみてください。