そろばん先生日誌

来年の目標

2022年もあと数時間。もうすぐ新しい年がやってくる。

今年どんな目標を立てたんだっけな。手帳を変えてしまったので確認できないし、覚えてもいない。

1年間、信念を貫いてやり遂げられただろうか。1つでいいからこだわり抜くことができただろうか。反省、そして、来年こそは、との強い想いを胸に。

今年はコロナに罹って皆さんにご迷惑をかけてしまったし、検定があった人も大会を控えている人も大きな影響があったことと思います。にもかかわらず、温かいメッセージを数多くいただいてとても励まされました。

「仕事には2種類あって、遊びと恩返しである」という言葉を聞いたことがあります。

自分の人生は、たくさんの人達の仕事の上に成り立っているものであって、どれが欠けても不自由な生き方を強いられるということです。

例えば『ご飯を食べる』という行為に対しては、米を作る人がいなくては自分が食べることができない訳ですし、米を運ぶ人も必要、売る人も必要、箸も茶碗も誰かに作ってもらわなければいけないし、便利な炊飯器だって誰かが作ってくれたもの。その炊飯器を動かすための電気、そして米を炊くのに必要な水、そんなものにもたくさんの人が関わっている訳です。

自分の生活は自分だけでは成り立たないものばかりなのだから、自分自身も仕事という形で社会に貢献することが、その日々の恩を返す唯一の方法だという考えですね。

さて、そろばんの先生には何ができるのかな。

そろばんのやり方を教える。それだけかな。

高度な目標を達成するためには、技術的なことだけは足りない。モチベーションの保ち方、練習の効率を上げる環境、仕組み、勉強や他の習い事とのバランス、根性論が必要な時もあるし、やさしく寄り添う瞬間も必要。そろばんに関することだけじゃなくて、勉強や遊び、ゲーム、学校での出来事なんかを話す時間も大事だったりするし、常に学びながら、よりよい方法を追求していく。

高い目標、パッと思いつくのは全員段位を取らせる!だけど、ちょっと的が外れている(1人よがりな)感じもするので、時間をかけて見つけていきたい。それが今年の目標かな。

他の先生方との交流で直接自分に関係していない子どもたちにも貢献できる部分があるし、子どもに限らず保護者に対しても相談に乗れる部分もあるだろう。そろばんの先生といえど1人の人間。できることは限られているが、実はまだできることはあるように思う。

最近はブログの必要性を感じなくなっていて書かなくなってしまっていた。インスタグラムで教室の様子は分かるし、最低限の連絡は公式LINEから発信している。でも熱量みたいなものを伝える方法が必要なことも感じていたので、年の瀬なので思ったことをただただ書いてみた。

文章を見直すと全文削除してしまいそうなので、しばらくは失敗も含めてダダ漏れの状態で書いてみたいと思う。それが自分らしい恩返しの方法の1つのような気がするので。

皆さんはどんな1年だったでしょうか。素晴らしい年になった方は、またさらに来年の飛躍へと繋げてほしいし、ダメだった方も、来年こそはと気持ちを新たに挑戦を続けてほしい。

そこそこだった人は、またそこそこで頑張っていこう!歩くペースは人それぞれだから。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

また来年元気に会いましょう!