そろばん

宿題の取り組み方~家庭学習をしなければいけない理由~

そろばんを知らない人への基礎知識

そろばんは練習しなきゃ上達できません。そりゃ当たり前。

でもそろばんって仕組みがとっても単純だからみんな上手になれる習い事です。

あの子みたいに運動神経抜群じゃなくても、記憶力が抜群じゃなくても、スタイル抜群じゃなくても、明るく元気じゃなくても、おしゃべりが上手じゃなくても、みんなできちゃうのがそろばん。

 

そろばんはどんな問題でも3つのパターンを覚えてしまえば計算できる道具。

例えば+1。①1玉をひとつ上げる ②5玉を下げて、1玉4つも下げる ③くっついている玉を全部離して(9ひいて)、ひとつとなりに1いれる

そう、1が出てきたらどのパターンがハマるのかを探すクイズみたいなもん。

ただしここで残念なお知らせが1つあります。

数字は1だけじゃなくて、9まであるんです!!!!

だから3パターン×9種類で27種類も覚えなきゃいけない!

ムリだっ! と思う人はダメかも。

えええっ!それだけぇぇ!! って思う人はイケる。

 

いやいや、数字は10も11も無限にあるでしょって言いたい人もいるでしょ(¬_,¬)b))゙チッチッチッ

10は1と0の組み合わせ。11は1と1の組み合わせ。全ての数字は0~9の組み合わせでしかないから、むずかしいことを考えずにパズルのように組み合わせて絵を完成させるのがそろばんの計算の世界です。

1+1ができる人は1億+1億もできる。できないのは少しの知識が足りていないだけ。

 

実際、暗算(そろばんを使わずにイメージで行う計算法)をやる時は『位』はあまり意識をしない。

例えば547×36を計算する時、500×30からはじめる。そろばんをやっていない人は15000をイメージしているんだろうと思うかもしれないけれど、実際は1と5が横に並んでいるイメージしかないわけ。それぞれをルールに従って並べていくと最終的に1と9と6と9と2が並んでいるので、あ、1万9千6百9十2、なんだなぁと思うだけのこと。

単純だから人を選ばない

単純だから簡単なのがそろばん。

ただここで残念なお知らせがもう1つあります。

人って覚えたことを忘れていく生き物なんです!

えええっ!まじでぇぇーー!!  でも知ってたぁぁぁ!!

 

そう、単純でも忘れる。いや、単純だからこそ忘れやすいとも言える。

 

だから上達するために一番大事なことを書いときます。

『そろばんは週に最低3時間やらなきゃいけない習い事』

 

えっ?週2日の1時間ずつで上達できた?

えっ?あなたは週1日で1級に合格できたの?

 

それは、たまたまその子が優秀だっただけの話。

上手になる子は放っておいても上手になります。だってそろばんって単純なものだから。

能力が高い人をベースに考えても仕方がない。そろばんって誰でも上達できるからいいのであって、一部の人に限定されるのならあまり選ぶ必要のない習い事。

だけどちゃんと習うとそれ相当のリターンが期待できる習い事でもあります。

 

FXや株式投資よりももっと堅実な定期預金といったところでしょうか。

元本割れもしないし一定期間やり続けなくてはいけないけれど、そこそこリターンがある。

 

そしてそろばん学習の素晴らしいところは3年も続ければ、価値が跳ね上がることがままあるってこと。

ウチの教室(エース)では「3年で暗算段位」が目標地点です。

もちろん、全員の目標として捉えています。

だからもう一回言います。大事だから何回でも言います。週に最低3時間が基本。そろばんを習うならば教室でも家でも学校でもどこでもいいから、まずは練習時間を確保すること。

教室に通う時間が限られているなら『家庭学習』

週に3時間以下しか練習していないならできなくて当たり前。下の級なら順調に進んでいるように感じても、上の級でピタッと止まる瞬間がくるでしょう。それはその子の能力先生の指導力のあるなしではなく、ただただ練習不足。

家庭学習をしなければならない理由は、『みんな練習不足!』 ただそれだけ。

子どもが苦しくなると、先生も苦しくなる。

行きたがらない子どもをみて、親も苦しくなる。

そう、みんな苦しいのはみんな不幸です。

 

もしたまたまそろばんが向いてなくて、3時間やっても上手になれない場合はどうすればいいか。

分かりました。仕方がありません。裏技を教えましょう。

それは・・・週に4時間やればいい! w(゚o゚)w

もし、それでもダメな場合は裏技の裏技!つまり表技!!

それは・・・週に5時間やればいい! w(*゚o゚*)w

単純なものだからこそ数のゴリ押しが可能。

さて、既に習っている人は実際どのくらいの時間を確保できているでしょうか。地域にもよるでしょうが、都市部ほど通塾回数は少なく、家庭学習の時間が多い傾向にありますね。

私の住んでいる地域では週2日がほとんどで、週1日も年々割合が増加しているようです。

「ようです」というのは私の教室は基本的に週1日は受け付けをしていないので、現状を把握できません。以前は受け入れていたこともありますが、ほとんどがうまくいきませんでした。他力本願というか、保護者に頼る部分が多すぎてどうにもならないというのが実感です。少ない授業日数で上達させることと教室で上達させる方法は少し次元が違う話かなぁと感じています。

 

それでも周りの先生から聞く限りは週1日を選択している生徒が相当数いるようです。

それでは、家庭学習をやる上でどのようなことに取り組めば良いのか、と、教室としてはどのような対策をとっているのか、について次回書きたいと思います。

それでは続きは11月10日に☆