今回は
①2桁10口の問題
②2桁10口の0を含まない問題
③2桁10口の半分は0を含む問題
④途中で下2桁が00になる問題
⑤途中の答えを分かるようにしておく
について説明します。1つの方法が分かるようになるだけで問題作成の幅は広がります。
①2桁10口の問題
1桁の乱数は =RANDBETWEEN(1,9) で発生させることができます。
2桁の乱数は =RANDBETWEEN(10,99) となります。
2桁の乱数を発生させる関数を打ち込んだら、ドラッグして(打ち込んだセルをの右下が + になるところをクリックしたままで下に引っ張って9マス進んだら離す)完成です。
そう、たったこれだけ。
あとは好きに体裁を整えれば完成です。F9キーを連打して問題を増産しましょう。
②2桁10口の0を含まない問題
=RANDBETWEEN(10,99) と入力してしまうと10,20などの0が付く問題が発生する場合があります。これを避けたければ =RANDBETWEEN(1,9)*10+RANDBETWEEN(1,9) とすると回避できます。
③2桁10口の半分は0を含む問題
2桁で0を含む問題は =RANDBETWEEN(1,9)*10 です。
1桁の乱数を発生させて、10をかけるだけ。コピーして適当なところに貼り付けてもいいですし、2種類の数字(0がつくものとつかないもの)を発生さえ、その2つのセルを選択してドラッグすれば1つおきに0がつくバランスの良い問題になりますね。
こんな感じです。
どんどんいろいろなパターンが出来てきましたね。この調子で、自分の引き出しを増やしていきましょう。
④途中の答えを分かるようにしておく
ここでは新しいエクセル語(関数)であるsum関数を使います。
ホームタブの右上にある Σオートsum というボタンを押してもいいですし、 =sum と打ち込んでも良いです。例ではB2からB11という場所に数字を表示してあるので、最初の指令はこうです。
「B2からB3までの合計を出せ」
エクセル語に直すと =sum(B2:B3) となります。
ドラッグしてもB2が変化しないようにここだけ絶対値にしてください。
やり方は簡単です。数式中のB2付近をクリックして、F4キーをおしてください。恐らく =SUM($B$2:B3)と変化したと思います。この状態でドラッグしてあげれば途中の答えが全て表示されるようになります。
⑤途中で下2桁が00になる問題
問題の途中で数がピッタリになったら計算しやすいですよね。暗算の練習で口数を増やしていくときなどは特に効果的です。実はこれも簡単にできてしまいます。最後はこれまで作成したものを使った応用編です。
途中の答えがわかるようになったので、これを使ってピッタリの計算をつくっていきましょう。
ピッタリ=下2桁をたしたら100になる ということですので、使う数式は以下の通りです。
=100-RIGHT(途中合計,2)
はじめてRIGHT関数が出てきましたね。この関数は「右から~桁の数字を抜き出せ」という指令になります。上の場合は「途中合計の右から2桁を抜き出して、100でひいたら何?」という感じです。
今回は6口目をピッタリにしたいので、途中合計は5口目までを参照します。私の場合はE6という場所になりますね。つまりB7に入れる式は =100-RIGHT(E6,2)です。
これで途中がピッタリのやりやすい問題の完成です。F9キーを押して量産しましょう。
ただし、このやり方だと6口目が1桁や100という数字が出る場合があります。回避する方法はありますが、詰め込みすぎると混乱するのでまた次の機会にでも。