雑記

なんでも屋さん2

そろばんの先生の仕事はまだまだある

 そろばんの先生の仕事内容について前回の記事で簡単に触れましたが、今回はこの第2弾として、「まだまだあるよ、そろばんの先生の仕事」というテーマで書いていきます。

①連盟の仕事

 まずは連盟に入った場合、地区役員や支部執行部員に任命されることがあります。役職に応じた仕事をしなくてはいけませんが、地区役員の場合は検定試験全般の業務を行うことになり、執行部員は総務・競技・広報教場・研修・検定等の所属する部によって様々な仕事を行うことになります。
 特に総務部は仕事が多く、書類関係から慶弔や表彰、議事録や会報の作成までなんでもやります。そして競技部も大変な仕事ではありますが、やりがいがあり喜びも大きいので魅力的です。珠算の花形ですね。そして広報(教場)部は柔軟な発想が必要になるところです。テレビCMやリスティング等のメディア広告、ホームページの運営やチラシPRの推進等、珠算教育の良さを宣伝する発信活動を主として活動します。珠算・暗算コンクールの実施や塾視察などのイベントを主導するのも大事な仕事の1つです。研修部は会員の資質向上のために研修会を企画・運営します。当該支部だけでなく隣県にも呼び掛ける大規模なものから各地区限定の小規模なものまで、ニーズに合わせて幅広く対応します。また、検定試験委嘱講習や新入会員特別講習なども定期的に行います。最後に検定部ですが、検定試験の準備や取りまとめ、段位審査会等の検定業務全般を取り仕切ります。実施自体は各地区に委託するのですが、支部の根幹となる「検定」と扱う最も重要な役割を担います。大きな責任が伴うことを考えれば最も大変だといえるかもしれません。

もちろん各支部によって仕事の割り振りや実施する事業について異なる部分もあるでしょうが、実に多種多様な仕事があるということだけは分かってもらえると思います。

②大会の仕事

 そろばんも大会が行われます。支部で行うものもあれば、任意団体が催す場合もあります。
 その中でもたくさんの仕事が生まれます。司会(原稿書き)、読上委員(練習)、成績集計(プログラム作成)、オープニングムービー(編集)、大会用問題準備(作問)、記念誌作成(集計・印刷)、トロフィー準備(発注)、賞状発行(印刷テスト)、会場準備(予約・点検)、他にも細かなことも含めれば実に多くのやるべき仕事があるのです。※当日の仕事とカッコ内は前日までの仕事

③講師という仕事

そろばんの先生として実績が出てくると、講習会の講師として呼ばれる場合があります。規模の大小はあれど、準備は予想以上に大変なものです。資料・原稿・スライドや動画を作成し、時間配分を考えて何度も読み直したりもします。資料のデータや内容に間違いがないかもチェックしますし、場合によっては見本も用意します。これもこだわればやることは尽きません。

また依頼があれば小学校でも授業を行います。事前に打ち合わせもしますし、3年生だけでなく4年生の授業も行う場合があります。私は1年に30時間程度やったことがありますが、2月・3月に集中するため当時は自分の教室にも影響が出るのではないかと思うほど大変でした。しかし、適度な時間で済むのであればこれほど貴重な勉強の場はありません。そろばんの先生は非常に狭く限られた世界でしか活動しない人が多いので、新しい環境へ飛び込む機会があるのであれば積極的に求めていくべきです。

④イベントの仕事

そろばん教室では様々なイベント行うことがあります。クリスマス会等のお楽しみ会の他、競技大会や遠足などの独自イベントを催すところもあるでしょう。

独自イベントですから自由にできる楽しさがある反面、土台がないので0から作り上げる必要があります。こだわればいろいろなスキルを身に付ける必要がありますし、勉強することもたくさんあるでしょう。

最後に

2回に亘ってそろばんの先生の仕事をみてきました。

私のような小さな教室の経営者でもこれだけあるのですから、相当な数の先生方がもっとたくさんの仕事をこなしていることになるでしょうか。

教室が大きくなれば外注して対応するようになるのかもしれませんが、その過程でこれまで挙げたような仕事をこなしていくことになります。

そろばんの先生の仕事って授業だけやっていると思っていませんでしたか?

意外に働いていてビックリしましたか?

普段は見えない部分が見えて楽しんでもらえたのなら幸いです。


さぁ、そろばんの先生をやるとたくさんの経験ができるよ!もっと楽しみつくそう!