指導法

そろばん指導入門2 ~運指・算法~

 運指と算法

運指と算法はたくさんあります。

例えば1玉をさげるときは人差し指か親指か。例えば10への繰り上がり計算は先玉か後玉か。例えばかけ算は片落としか両落としか。上手になれば省略算や両手計算なんかも…

まずは先に正解を述べます。どれでやっても間違いではありません。だから大丈夫です。

それではこれで今回の投稿はおしまいです。お疲れ様でした~

暗算重視の指導法が主流
 本当に正解がわからないので困ったテーマです。全国で採用率は違いますが、それでも記事にするからには伝えたいことがあるからに他なりません。
 最近では暗算を指導しない教室はめっきり減ってきましたが、0になった訳ではありません。同時にフラッシュ暗算もそろばん教室にいけばどこでも練習できるってわけではないのです。
 暗算とは…道具(そろばん、筆算用の用紙)を使わない計算方法。頭の中でイメージしたそろばん(の玉)を動かして答えを導くものをそろばん式暗算と注記することもあるが、一般的に暗算といえばそろばん式暗算のことを指す。習得すれば超短時間で計算が可能。
 はっきり言います。そろばんだけやっていても暗算はできるようになりません。それ相応の訓練を積んではじめて役に立つ技術として習得できるものなのです。以前の記事でも書きましたが、珠算~級という資格に(昔ほどの)価値はありません。それでもそろばん教室に子どもたちが集まるのは「脳力開発」の意味合いが強く、「集中力がつく」「忍耐力がつく」「計算力がつく」「算数に活きる」といった理由で通ってくれるのだと思います。
 そうであれば尚更暗算力を身に付けさせるための運指・算法を選択したいところです。
しかし大事なのでもう一度言います。たくさんある中からどれをやっても間違いではありません。あくまで指導者の考えが反映されるものですので、特にこだわりがなければ教科書通り(市販のテキスト通り)進めると良いと思います。人や場所によって指導の仕方が変わらないのは習う側も混乱が少ないというメリットとなるので…
暗算力を伸ばす具体的な運指・算法
 ここからは個人の勝手な解釈が入ります。
 奇をてらわない正攻法が知りたい方は別でググってください。
 それでは管理人が大事だと思うポイントを羅列していきます。
 ①かけ算は両落とし
 ②わり算は法も商もおかない
 ③そろばんでやれる=あんざんでもやれる
 ④イメージしやすいのは5玉と同時操作
 要点は1つだけ。暗算でやるときの方法をそのままそろばんでやることです。
 驚くことに習い始めたばかりの子でも、そろばんでやった問題と同程度の問題を、すぐに暗算で解くことができることも珍しくありません。それができるのはそろばんと暗算の計算方法をわけないことです。当たり前のことですが、実はそうしていない教室はたくさんあるのです。
 かけ算もわり算も、教科書通りにやれば実も法もそろばんにおかなくてはいけません。そして暗算の練習はずーっと後にならないと出てこないのです。これでは暗算が身に付きづらくても仕方がなく、そうなるべくしてなったと言わざるをえません。
 市販の教材を使う人は暗算力を養成する方法について強く意識してください。なんとなく進めていくと、なんとなくの結果しか出せません。次の記事で、上記の4点について詳しく説明をしていきます。