運営

塾報を出そう

毎月必ず出す
 教室からの連絡手段はあまり多くありません。電話やメールで個別に連絡することはあっても、全員となるとなかなか難しいでしょう。
 「塾報」は全員に連絡ができる数少ない手段の1つなので、余程の理由がない限りは発行するようにしましょう。そして毎月必ず出すことが重要です。定期的に出すことによって相手側も見る習慣が生まれ、より確実に伝えることができるのです。
 それではどのようなことを書いていくのかを見ていきましょう。
検定について
 検定試験は多くの生徒の短期目標になります。トラブル防止のためにも申込締切日、実施日についてははっきり明記しておきましょう。
大会について
 大会についても、検定試験同様に締切日、実施日、場所、程度、参加費等をしっかり明記しておきましょう。参加していない生徒が大半であっても、いつか参加する時までの興味付けになる場合があります。
 また、大会といっても様々な種類があります。コンクールのような全員に参加のチャンスがあるようなものや合格級で足切りされる大会もあり、実力別に内容を知らせてオススメしてあげのが望ましいですね。
お休みについて
 祝日や長期連休の他、突発的なお休みが発生する場合もあるでしょう。できるだけ早めにお知らせし、保護者が予定を立てやすくなるように留意するべきです。
予定表(カレンダー)
 上記の3つを連絡の必須項目ですが、個別に書いてしまうと予定を把握するのが難しくなります。できるのであれば簡易カレンダーのようなページを作り、一覧表示して分かりやすくしてあげてください。
合格者・大会等成績
 合格者や入賞者の発表は保護者にとって重要な情報になりますし、子どもたちにとっても自分の名前が掲載されることが励みになります。また、双方が多くの刺激を受けることと思いますので、上達する上で重要な役割を果たします。
 確認等が大変ですが面倒くさがらずにやりましょう。
 もちろん嫌がる保護者(生徒)もいますので、要請があれば掲載を控えなくてはいけません。
指導者の考えや教室の方針
 型にハマった内容も大事ですが、もっと自由に紙面をつかいましょう。入塾案内等で指導方針等は示しているかもしれませんが、人は忘れる生き物です。同じようなことでも定期的に伝えていき、できればその時々の指導者の考えなども一緒に書くと良いと思います。
 毎月出すことを考えると、気張らず誇張せず、自分にとって無理のない内容で構いません。とにかく伝えようとする努力だけはし続けていきましょう。
注意点
 トラブルや問題解決のために協力をお願いすることも出てくるでしょう。限られた生徒だけでなく、全員にお知らせできるところが塾報の良いところです。靴を揃える、鉛筆を削ってくる、宿題はコレをやる、締切は守って、などなど、その時々の注意点等を書いていきましょう。
 基本的なことですら、書かないと伝わらないものも多くあるものです。
4コマ・イラスト
 真面目すぎても目を通す気になってもらえないかもしれません。4コマ漫画やイラストを生徒に書いてもらって、空きスペースを有効に活用しましょう。何もなければサンライズの「かずくんのそろばん日誌」をスキャンして載せてしまうだけでも紙面が華やぎます。無料の写真やイラストはネット上にたくさんありますので、そういったものを使ってみると雰囲気が変わります。
 渡したら開いて読みたくなるような仕掛けを考えてください。見られなければただのゴミです。
保護者は意外と知らないことが多い
 保護者は自分の子どもが何級をやっているのかも分かっていない場合があります。例え練習級が分かっていたとして、問題の内容までは把握していない人が大半でしょう。
 実際にやっている様子をみて(特にそろばんが未経験な場合)ビックリする保護者は多いです。
 例えば計算技能連盟の暗算3級の見取算は2桁10口です。まだ3級なのにこんなに難しいの?私では到底できないわ、と思われること間違いなしです。段位なら尚のこと。
 我々が伝わっていると思っていてもそうでない場合は多いのです。大変であっても伝える機会は確保しておきましょう。そのための第1弾が「塾報」です。ただの予定表だけで済ませていた人は、できるだけ早いうちに魅力的な紙面になるように工夫しましょう。
 自分が読みたくならないものは作らない。そして「そろばんが楽しい」と思ってもらうための1つの方法だと理解してください。大丈夫、みんなはじめは下手くそでした。大事なのは鬼の継続です。お互いがんばりましょう。